ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 感想。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」感想と解説(ネタバレあり) タランティーノの集大成!!

映画:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 感想|まさ|note

ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 感想

8億円 世界興行収入 3. 批評家と一般は単純平均 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あらすじや概要 9作目。 TV俳優で活躍したリックは、自分のスタントマンの親友クリフと時代の流れに乗れてません。 一方、隣家に売れっ子の映画監督と女優が引っ越してきて…。 衝撃ラストは映画史変える? ネタバレ感想『ワンスアポンアタイムインハリウッド』考察や評価レビュー この先は ネタバレありの感想考察です。 続編前作や関連映画は、も参考にしてください。 俳優として、クエンティン・タランティーノ自身が登場することも多いです。 映画監督としては全10作で引退すると宣言しており『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は9作目なので、次作が引退作になる可能性があります。 主演は『』でした レオナルド・ディカプリオと、9月に『アド・アストラ』の公開もひかえる ブラッド・ピットです。 この 夢の共演をみるだけでも価値あります。 女優では、実在した新進の女優シャロン・テートを人気沸騰中の マーゴット・ロビーが演じます。 カルト集団のヒッピー女性のボス的な役割を、『アイ・アム・サム』等での天才子役として注目された ダコタ・ファニングが演じます。 他にも、カート・ラッセル、アル・パチーノ、ブルース・ダーン、ダミアン・ルイス、マーガレット・クアリー、マヤ・レイ・サーマン・ホーク(ユマ・サーマンとイーサン・ホークの長女)等、洋画好きにはたまらない豪華キャストぶりです。 シャロン・テート殺人事件とは?実話? 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、 1969年に実際に起こった「シャロン・テート殺人事件」の実話をもとに作られています。 映画での事件部分は全て創作ですが、実話の事件を知ってた方がラストのオチを理解しやすいです。 シャロン・テートはその美貌により、当時少しづつ役をもらえるようになってた女優です。 夫のロマン・ポランスキー監督は『ローズマリーの赤ちゃん』等で人気上昇中の映画監督です。 2人は映画『吸血鬼』で共演した縁で結婚します。 シャロン・テート殺人事件とは、 1969年8月9日、狂信的カルト集団のスーザン・アトキンスと2人の信者が、シャロン・テートの邸宅に侵入し、妊娠8ヶ月のシャロンと友人3人を殺害した事件です。 夫のポランスキーは不在でした。 殺害理由は不明な点だらけですが、カルト集団指導者チャールズ・マンソンは、シャロン・テートの邸宅に以前住んでた人物のせいで音楽メジャーデビューできなかったことを逆うらみしてて、人違いだった説や復讐先としてシャロンを選んだ説があります。 シャロン殺害実行犯スーザン・アトキンスと、指導者チャールズ・マンソンには死刑判決がくだるが、カリフォルニア州の死刑一時撤廃のせいで終身刑に減刑され、それぞれ2009年、2017年に獄中死しました。 当時のハリウッドや映画業界の光と闇? 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、 当時のハリウッドや俳優女優の光と闇をあらゆる角度から描いています。 主人公のリック・ダルトンは、テレビドラマの西部劇『賞金稼ぎの掟』でブレイクしCM等にも出演しました。 ところが映画俳優になる道は険しくて、新人スター達に倒される役ばかりをこなしています。 そんな時、名プロデューサーのマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)から、イタリアでマカロニ・ウェスタン西部劇の主人公をすすめられます。 しかしリックのプライドは許さず、親友で付き人の クリフ(ブラッド・ピット)の前だけでは大泣きします。 そんな落ち目の俳優リックなのに、丘の上(ビバリーヒルズ?高級住宅地ベルエア)の豪邸や高級車を捨てきれず、過去の栄光にすがっています。 一方、リックの隣に引っ越してきたロマン・ポランスキーは、時代の寵児の売れっ子映画監督で、その妻シャロン・テート(マーゴット・ロビー)は新進の若い美人女優です。 まさに ハリウッドの闇と光、過去と未来が隣りあっています。 史実でシャロン・テートを殺害したカルト集団の指導者チャールズ・マンソンも、ミュージシャンを志してた時期があったが挫折して、その逆恨みで信者にシャロン・テート宅を襲撃させたのです。 これこそハリウッドの深淵なる闇です。 シャロンの健気な美しさがよけいに「闇」を際立たせます。 カルト集団のアジト「スパーン映画牧場」は、かつて西部劇などでよく使われたようですが、 西部劇が落ちぶれると同時に、主人ジョージと共に時代から忘れ去られたようです。 ヒッピー少女がゴミ箱をあさる姿もハリウッドの栄光の影です。 クリフは栄光とよべる日を体験してないしドライな性格でプライドはなく、愛犬ブランディとトレーラーハウスに住み、さえない食事をしています。 根は正直で腕はいいのに社会に適応できないアウトローです。 流行映画を上映するドライブインシアターの裏に住んでるのは皮肉です。 そのクールで動じない性格がリックを支えてるし、 リックがマンソンのような殺人鬼にならなかった理由は「常に自分より下のクリフがそばにいたから」だと感じます。 リックもクリフも仕事はできるのに「光」になれないのは「運」が足りないということなのでしょうか。 リックとクリフの違いは、自堕落な生活で満足してるようなクリフに対し、リックは常に台詞訓練し仕事を探すためプロヂューサーと会い、役をもらうと全力でセリフを覚えて、噛んで失敗すると猛烈に悔しがることです。 映画後半ではその努力がイタリアでの成功に結びついていきます。 見どころは人間くさい演出やセリフ回し 一番のみどころは「映画史を変えるラスト13分」ですが、そこは最大のネタバレになるので後述します。 他にも特有の演出やセリフ回しがあふれています。 リックは過去の栄光やプライドや豪邸や高級車を捨てきれないが、隣人だけでなくスティーブ・マックィーンや12歳の少女にすら抜かれ、本音ではあせっています。 その姿が 大泣きや、酒飲みすぎてセリフ忘れた自分への怒りで表現されます。 クリフはヒッピー少女のプッシーキャットと3回目に会った時に車に乗せます。 せつな的に暮らす少女と、用心深いクリフの会話が印象に残ります。 その後クリフは、少女やカルト集団の住む「スパーン映画牧場」へ行きますが、まるで 西部劇で敵のアジトに単身乗りこむ保安官のようでかっこいいです。 クリフはスタントマンなので 格闘技の心得もあり、大口をたたいてたブルース・リーと戦い完敗させます。 その時にブルース・リーをたたきつけた車が、配役担当ランディ(カート・ラッセル)の妻の車だったのでそれ以来仕事をもらえません。 シャロンは、いかにも苦労知らずで運もよく純粋な性格に描かれています。 子どもっぽい男性が好みのようです。 アップテンポな曲にあわせて踊るのが大好きで、自分の出演作を映画館に観に行くほど「自分好き」ですが、そこがかわいさです。 シャロンは、まだ映画での出演シーンは多くないけど、自分が演じたドジっ娘キャラが観客にウケるとうれしくなります。 そんな無邪気な姿が人を疑うことを知らずに、ラストの事件に結びついていきそうな雰囲気をかもしだし逆に震えます。 衝撃ラストは映画史変えたか?事件の詳細 ここからはラストでの決定的なネタバレを書きます。 シャロン・テート事件の当日、イタリアから戻ったリック(ディカプリオ)は時差ボケの妻を寝かして、クリフ(ブラピ)と飲みに出かけ、帰宅後にクリフは愛犬ブランディと散歩に出ます。 ジューサーを回してたリックは、3人のヒッピーが乗った車が自宅前で目ざわりだったので、ジュースを飲みながら追い返します。 その3人のカルト集団のヒッピーこそ、史実ではシャロン・テート事件の実行犯です。 映画ではカルト集団の指導者チャールズ・マンソンから「あの家(シャロン・テートの家)の住民を殺害してこい」とほのめかされて、リックの家と勘違いした?ようです。 因縁あるクリフをねらったわけでもなく偶然居合わせたようです。 シャロン・テート事件を知ってると、この先は目もつむりたくなる大惨事が行われるので席を立ちたくなります。 途中ではさまれた、シャロン・テートの健気でキュートで嫌味のない天使のような姿と事件とのギャップが恐怖を加速させます。 しかし、そこはタランティーノ監督なので 火炎放射器でナチスを焼くオマージュだけでなく『イングロリアス・バスターズ』のような展開を見せてくれます。 史実を知る者ほど緊張が歓喜に変わり、涙さえ流れるラストを見せてくれます! ヒッピー3人がリック宅に侵入すると、愛犬ブランディにエサ前の「待て」を指示したクリフと遭遇し、女ボスのスクィキー・フロム(ダコタ・ファニング)は因縁の再会を果たします。 ブルース・リーを圧倒したクリフの伏線が、ここで回収されます。 カルト集団の2人は、クリフの格闘技術と愛犬ブランディの強さになすすべなく返り討ちにあい無残な死をむかえます。 リックはヘッドホンしてのんきにプールでセリフを覚えていますが、そこへスクィキーが飛び出してきて銃を乱射します。 驚いたリックは倉庫から、 映画『マクラスキー14の拳』撮影時に練習で使った火炎放射器を持ち出し、スクィキーの上半身を丸焼きにします。 負傷したクリフは病院に運ばれ、警察に事情聴取されたリックも解放されます。 最後は、TV俳優時代のリックを知るシャロン・テートに飲みに誘われるという、 シャロン・テート事件やハリウッドの映画史を知る者にとっては最高で涙もののラストがおとずれます。 まさに「 闇の映画史を光に改変」してくれ歓喜です! 『ワンスアポンアタイムイン・ハリウッド』私の評価と総括 数週間前に公開の『』では「愛にできることはまだあるかい?」というRADWIMPSの歌がテーマの1つでしたが『ワンスアポンアタイムイン・ハリウッド』では「 映画愛にできることはまだあるかい?」が語られます。 輝かしい光景ばかりが映し出されるハリウッドや映画業界(最近は米TVドラマ業界も)ですが、その裏では時代の波に乗れなかった俳優女優や業界人が数えきれないほどいるのでしょう。 シャロン・テートは命まで奪われた最大の犠牲者でした。 クエンティン・タランティーノ監督は、そんな映画業界の闇の連鎖を止めるため、最悪な事件を改変しただけでなく光さえ当てようとします。 長く映画界に関わり光も闇も知りつくしたタランティーノだからこその「映画愛」が感じられます。 私は事前にシャロン・テート事件を調べた時、ネタバレを見て残念な気になり、同時にこんな憂鬱な事件の映画を観るのはきついなと思ったけど、だからこそ最高に愛のこめられたラストには涙しました。 今年の『』と並び、期待してなかったけど予想を遥かに上回る良作です。 タランティーノを知らない人も「最高なやつら」に会いたいなら、ぜひすぐ劇場で観てほしいおすすめ映画です! 続編前作や関連映画は、も参考にしてください。 『ワンスアポンアタイムインハリウッド』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞•

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのほいほいの映画レビュー・感想・評価

ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 感想

前半2時間に伏線を散りばめ、ラストで全て回収する爽快感は半端じゃなかった。 格闘技の試合の時、減量して計量し終わった後に飲んだ水くらい美味しかった。 覚醒と解放。 しかしながら、前半2時間は辛かった…。 淡々と物語がただただ進んでいく。 この作業のような単調さは、まるで減量の時のようだ。 食べたいものは食べられず、飲みたいものも飲めず。 ただひたすらに来るべき時を待ち自分の重さを軽くするだけの苦行。 日にちが決まっているから頑張れるだけなんですけどね。 2〜3週間前から食事制限して、塩分を抜く。 塩は水分を身体に溜め込む作用があるので塩を抜くと水がたまりにくくなる。 そんな事をしてうまくやりくりして、2〜3週間かけて落とした体重6kgがたった1日で戻るのはびっくりします。 笑 そんな感覚。 ディカプリオが最後太ってたのがマジ太りだとしたら相当凄い。 痩せるより太る方が大変です。 太っちゃうのは簡単ですけど…自らの意思で 多分、期間も決まってる 食べなきゃならない事ほどの苦行はないと思います。 満腹のところに更に定食もう一つ食べなきゃならないのって…想像もしたくない。 あー、やだやだ。 楽しく健康的に生きたいですね。 ブラッドピットの無双感が半端じゃなくカッコ良かった!! ブラピが着てたイエローのアロハが欲しくなりました。

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映画『ワンスアポンアタイムインハリウッド』評価は?ネタバレ感想考察/実話それとも?シャロンテート事件の真実?

ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 感想

イオンシネマ京都桂川で2回鑑賞。 どちらもかなり混んでいた。 学生さんなどあんまり若いお客さんは居なかった。 「映画館での映画って久しぶり」って話してる人が居たので、普段映画は観ないけどタランティーノの作品だからとりあえず来たみたいな人が多いのかも知れない。 個人的にはタランティーノ映画で1番好きだったのはリアルタイムの劇場で初めて観れた「ジャンゴ繋がれざる者」。 今回の題材にも通じるけど胸糞の悪い歴史に対して映画で出来る痛快な救いを、という部分でタランティーノ作品の中で1番カタルシスを感じた作品なので。 今作もそういう意味でラストにカタルシスはあるけど、観てる間ずっとハラハラするような映画ではなく、どちらかといえばのんびりした日常描写が多い。 ただその日常描写にこそタランティーノの映画愛が詰まっていて全編愛おしくて、今までとはまた違う味わいの大傑作になっていた。 もちろん8月9日の悲劇へ向けて進んでいくからこそ、彼らの日常の多幸感が切なくもある。 でもラスト、映画愛に狂っているタランティーノにしか出来ないやり方で「映画は絶対に負けない」と表明してる様で後追いで泣いてしまう。 (ラスト周辺観てる間は笑うしかないので) ディカプリオ演じるリック・ダルトン。 最初アル・パチーノから自分の現状を言葉にされメソメソ泣くシーンからもう好き。 悲しい事実を初めて打ち明けられるとかじゃなく、薄々自分でも気づいていた自分の現状をあえて口に出された事に、ショックを受けているのが情けないし愛らしい。 もちろんここは観客に彼がどういう俳優なのか説明しているシーンでもあるんだけど、彼の駄目だけど憎めない人柄の紹介にもなっている。 中盤のヒッピー風の悪役をやる所、嫌々ながらもいざやり始めると真っ直ぐに頑張る人ではあるので一生懸命なのだけど前日に飲み過ぎた酒でセリフを忘れる失態。 ここから「俺のアホ!このアル中!次やったら脳天ぶっ飛ばす!」と自分への責め方が容赦無いのに、途中で無意識に酒飲んでるのが駄目すぎて爆笑。 本当人間臭い。 そして気持ちを切り替えて挑んだ次の撮影の時の演技の迫力が素人目から観ても段違いに素晴らしくて、やっぱ俳優さんって凄い。 あとこのシーンは完全にディカプリオとリック・ダルトンが同一化して観えるのが面白くて、最後の「俺はリック・ダルトン様だ」と涙ながらに呟く所で、こういう瞬間があるからこの人(そして演じるディカプリオ)は、俳優を辞められないんだろうなぁと思えてきて、観てるこちらも涙が出てきた。 だって僕もこういう素晴らしい瞬間が詰まってるから映画を観るのをやめられないもん。 ブラピ演じるクリフ・ブース。 戦争も経験していて、特に怖いものない人。 こないだ「運び屋」でイーストウッドが「俺は戦争知ってるし、お前らなんて怖くねぇ」ってシーンがあったけどクリフもそんな感じのドッシリした佇まい。 予告観た時点ではディカプリオから無茶振りされて危ない事ばっかやらされるスタントマンの役なのかなぁと思ってたけど、本編を観たらむしろ真逆。 スタントマンという肩書きすら危うく、ほぼリックのお手伝いさん化している。 冷遇されて可哀想だなぁとか、思ってたらあんまり仕事貰えない理由がブルース・リーと、どつき合いして追い出されたという割と普通に駄目な人。 しかし自分のそういう状況を決して憐れんでなくて、自分を曲げる位なら仕事ないのも「まあ、しょうがない」って感じ。 個人的には生涯ベスト1音楽映画の「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」のルーウィンとかに近い駄目感。 そしてルーウィンと同じ様に日の目を見ず夢の中に埋もれていった人。 僕はどうしてもこういうキャラクターが出てくると無条件で好きになってしまう。 タランティーノもそういう表舞台に立てず居なくなっていった人の象徴として敬意を示す様にクリフを描いている感じがする。 ただ演じているのがブラピなので超色っぽくてズルイ。 あんなカッコいいアンテナ修理、人生で初めて観た。 でもこのクリフの最大の見せ場は何といってもスパーン牧場でのシークエンス。 今までの多幸感に満ちた日常から、僕らの知っている悲劇の現実に引き戻されて、とても恐ろしくなる。 ダコタ・ファニング演じるスクィーキーとの網戸越しの会話シーンの緊張感から、外で並んでこちらを見ている若者達、家の中に入ってからのハエの音、罠にかかって動けないネズミの鳴き声など不穏な演出のオンパレード。 そしてその後のブルース・ダーンとブラッド・ピット名演技合戦から、安心したと思わせてからの牧場を出るまでの一悶着。 こちらもこちらで幸せな日常描写とは違う、映画的な多幸感&緊張感に溢れていて本当最高。 タランティーノありがとう!って心の中で叫んだ。 そんな感じで性格的にはクリフとリックは真逆なのだけど、だからこそ2人で補い合えるいいパートナーって感じで彼等のやり取りをずっと観ていたくなる。 リックに関しては「忘れるなよ、お前はリック・ダルトン様だ」など、クリフが言った言葉に無意識的に助けられていたりする。 だからラスト救急車に乗せられる直前にリックに「俺は足を引きずっても生きていける」的なセリフをクリフが言うのだけど、リックが読んでいた本の腰を駄目にした馬乗りの主人公とも重なってジンワリ感動するし、ここでのリックの表情がクリフに救われている事に自覚的になった様な気がした。 だからここでのリックからの「いい友達だ」ってセリフが最初と全然違う響き方がしてかなり泣けた。 マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートもとても愛らしくて最高。 映画観た誰もが言ってるけど、中盤彼女が映画館で自分の映画を観るシーンの何層にも重なった感動が本当凄まじい。 スクリーンに映し出される本物のシャロン・テートを観ている劇中の人物達の多幸感と、今このシーンを劇場で観ている僕たちが完全に繋がる素晴らしいシーンだった。 またここで彼女が劇中のブルース・リーと練習しているシーンが差し込まれるのが彼女が一人の俳優として確かにそこにいた、という事を強調している様で切なくなる。 ただとっても凄い事をしている映画なのに偉ぶった印象ばかりが目を引かないのがタランティーノの素晴らしい所だと思う。 しょうもなくコミカルなシーンもふんだんに盛り込まれている。 2回劇場で観てどっちの回も爆笑が起こっていたのはブルース・リーがクリフにぶっ飛ばされて車が凹む所。 そんなに凹む?って位凹んでいるのが最高。 あと2回観るとフワーっと笑わせてくる様なディティールに溢れているのが分かるので2回目の鑑賞は本当オススメ。 冒頭のクリフがセロリ食べてる所から僕はニヤニヤが止まらなかった。 あとザ・タランティーノ的な爆笑ポイントとしてはやっぱラストの襲撃シーン。 ここでの襲撃者に対して間抜けな悪役としてしか描かない感じも好き。 相変わらず「クソ野郎共は映画の中で位スッキリ死んでくれ」というタランティーノの姿勢が出ている。 まあそれにしてもバイオレンス。 まずターゲット変更されるきっかけになるリックの「私道から出ていきやがれ!」のまくし立てがひどい。 ミキサーに入った酒を持ったまま出てきてさんざん怒鳴った後にチビリと飲んでるのが半年たっても安定のアル中具合。 その後、敵が乗り込んでからのクリフと犬とのバディ感が最高だし(あのブラピのチッチッて合図ずっと練習しちゃう)、不確定要素で入ってきた奥さん(イーライ・ロスの嫁)がいちいち反応良くて笑う。 クリフの女性に対する壁ドン攻撃も容赦無くて笑ったし、逃げたと思ってたらノソノソと火炎放射器を物置きから持ってくるリックの仕草で爆笑。 その他、ちょっとだけ出てくる豪華キャストの演出も相変わらずの素晴らしさで楽しいし、家の中にある細かい時代性を感じる小道具使いも素敵だし好きな所しかない映画。 イングロリアス・バスターズやジャンゴみたいに分かりやすく面白い展開が沢山ある映画じゃないけど、彼がこれまで撮ったどの作品よりも映画愛に満ちたとっても素晴らしい作品。 観返せば観返すほど、思い返せば思い返すほど、どんどん好きになっていく宝箱の様な映画だった。

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